管理費・積立金の値上げ
管理組合は管理費・積立金を徴収しマンションを維持管理しています。
管理費が赤字になっている、又は積立金が長期修繕計画の予定額に達していない場合には値上げを検討しなければいけないことになります。
ただし、その前に検討できる収支の改善は考慮すべきでしょう。
方法としては①支出を減らす②収入を増やすが考えられます。
支出を減らすのは固定の保守費が中心になるので難しいですが、電気会社の変更による電気代の節約などがあげられます。
(公財)マンション管理センターが2019年に行ったシンポジウムでは、タワーマンションは様々な共用施設があるが、支出ばかりが増えてしまうので非常に経営センスがいると述べられています。
そして、1番の問題は駐車場の空き問題であると・・・
収入を増やす
この管理費・積立金の金額というのは、駐車場区画の大半が埋まっているとした前提で設定がされています。
そのため、当然ながら常時駐車場に空きがある場合、管理費・積立金が足りなくなってしまいます。
恒常的に駐車場が空いてしまっている場合は、外部居住者への貸出を検討するかと思いますが、税務のややこしさや業務の負担増から特に管理会社で敬遠されているのが実情であるように思えます。
私は管理組合のことを真に考えるのであれば、収入アップにつながる駐車場の外部貸しは勧めるべきであると考えています。
具体的には、収益事業として開始し申告をすることで、最低でも地方法人税の均等割り7万円の支払義務と税理士報酬が発生しますので、これよりも多い収入を得る必要があります。
最大のデメリットとしては、管理事務所における外部居住者への宣伝・受付の手続きの負担になるかと思います。
これを解決するためには駐車場のサブリース(一括借り上げ)が選択肢として最適ではないかと考えます。
サブリースの契約では、駐車場が空いていても、サブリース会社が何区画でいくらというような形で一括で契約されます。
ですので予算建てもしやすいですし、管理組合の性質に合うのではないでしょうか。
このように収支の改善を目的として収益事業を開始する際には、ぜひ当事務所にご相談ください。